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他者の気持ちを理解する力を育てる方法

はじめに

子どもが他者の気持ちを理解する力(共感力)を育てることは、友達との良好な関係を築くうえでとても重要です。共感力があると、相手の気持ちに寄り添い、適切な対応ができるようになり、トラブルが減ることにもつながります。

しかし、幼児期の子どもはまだ自分の気持ちを中心に考えることが多く、相手の立場に立つことが難しい時期でもあります。そのため、日常生活の中で「他者の気持ちを考える経験」を積み重ねることが大切です。

本記事では、子どもが他者の気持ちを理解する力を育むための具体的な方法を紹介します。


1. 他者の気持ちを理解する力とは?

「他者の気持ちを理解する力」は、以下の3つのステップを通して発達していきます。

感情を認識する(相手の表情や声のトーンから気持ちを読み取る)
相手の立場になって考える(「もし自分が○○だったら?」と想像する)
適切な対応ができる(相手に寄り添った言葉や行動をとる)

幼児期の子どもはまだ②と③が難しいことが多いため、まずは①の「感情を知る」ことから始めることが大切です。


2. 他者の気持ちを理解する力を育てる方法

① 「感情の名前」を教える

🔹 目的: 相手の気持ちを理解するには、まず「どんな感情があるのか」を知ることが必要

📌 具体的な方法
絵カードや写真を使う

  • 「この子はどんな気持ちかな?」と表情を見ながら考えさせる
  • 「悲しい?嬉しい?怒っている?」と選ばせる

親が感情を言葉にして伝える

  • 「ママは今、とっても嬉しい気持ち!」
  • 「お友達が泣いているね。きっと悲しいんだね」

📍 ポイント:
✅ 「楽しい・悲しい・怒っている・驚いた」など、シンプルな言葉から教える


② 「もし○○だったら?」と想像させる

🔹 目的: 自分ごととして考えられるようにする

📌 具体的な方法
友達との出来事を一緒に振り返る

  • 「○○くん、おもちゃを取られて泣いちゃったね。もし○○ちゃんが同じことされたら、どう思う?」
  • 「お友達が転んじゃったら、どんな気持ちになるかな?」

ごっこ遊びで疑似体験をする

  • 「お医者さんごっこ」「お店屋さんごっこ」を通じて、相手の立場になりきる経験をする

📍 ポイント:
✅ いきなり「相手の気持ちを考えなさい」と言うのではなく、楽しい遊びの中で考える機会を増やす


③ 絵本やアニメを活用する

🔹 目的: ストーリーの登場人物の気持ちを考える習慣をつける

📌 具体的な方法
「この子はどんな気持ちかな?」と問いかける

  • 例:「この子はどうして怒っているのかな?」
  • 例:「このあと、どうしたら仲直りできるかな?」

絵本を読みながら感情を確認する

  • 「泣いてるね。どうしてかな?」と考えさせる
  • 「もし○○ちゃんだったら、どうする?」と想像させる

📍 ポイント:
✅ 自然な流れで「考える機会」を増やすことで、共感力が育ちやすい


④ 「気持ちを伝える」練習をする

🔹 目的: 自分の気持ちを伝えられるようになると、相手の気持ちも理解しやすくなる

📌 具体的な方法
親子で会話の練習をする

  • 「ママは今、○○だから嬉しいな」
  • 「○○くんが貸してくれたから、助かったね!」

「ありがとう」「ごめんね」を自然に言えるようにする

  • 「おもちゃを貸してくれたら、『ありがとう』って言おうね」
  • 「ぶつかっちゃったら、『ごめんね』って言えるといいね」

📍 ポイント:
✅ 「ありがとう」「ごめんね」を強制しすぎると逆効果。自然なタイミングで促すことが大事


⑤ 実際の場面で「共感の言葉」を伝える

🔹 目的: 子どもが「共感される経験」をすると、自然と他者にも共感できるようになる

📌 具体的な方法
子どもの気持ちに寄り添う

  • 「おもちゃ取られちゃったんだね。悲しかったね」
  • 「楽しく遊んでたのに、中断されてイヤだったね」

「お友達も同じ気持ちかもね」と伝える

  • 「○○くんも、おもちゃ取られたら悲しくなるかもね」

📍 ポイント:
✅ 「気持ちをわかってもらえた」と思えると、子どもも他者の気持ちを考えやすくなる


3. 親が気をつけるべきこと

「相手の気持ちを考えなさい!」と強制しない
→ まずは親自身が、子どもの気持ちを大切にする

「共感=優しさ」ではなく、「気持ちを理解すること」と教える
→ 「優しくしなさい」ではなく、「どんな気持ちかな?」と考えさせる

「どうせまだ分からない」と決めつけない
→ 幼児期でも、経験を積めば少しずつ共感力は育つ


4. まとめ

他者の気持ちを理解する力(共感力)は、一朝一夕に身につくものではなく、日常の積み重ねが大切です。

「感情の名前」を知る(楽しい・悲しい・怒った など)
「もし○○だったら?」と考える機会を作る
絵本やごっこ遊びを活用する
気持ちを言葉で伝える練習をする
親自身が共感する姿を見せる

焦らず、楽しい経験の中で「相手の気持ちを考える力」を育てていきましょう。共感力が育つことで、人間関係がスムーズになり、友達と楽しく関われるようになります

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