はじめに
幼児期や学童期の子どもたちは、友達との関わりを通じて社会性やコミュニケーションスキルを学んでいきます。しかし、まだ発達の途中であるため、おもちゃの取り合い・順番を守れない・言葉でのやりとりがうまくできないなどの理由でトラブルが起こりやすいものです。
友達との関係がうまくいかないと、「遊ぶのが怖い」「自分は嫌われているかも」といった不安を感じることも。トラブルを減らし、円滑な人間関係を築けるようにするためには、親や周囲の大人のサポートが重要です。
本記事では、友達とのトラブルを減らすために子どもが身につけたいスキルと、親ができる具体的なサポート方法を紹介します。
1. 友達とのトラブルが起こる理由
子ども同士のトラブルには、以下のような原因があります。
① 言葉でうまく伝えられない
- 例: 「○○が欲しい」「やめてほしい」と言えず、手が出る
- 対策: 感情や要求を言葉で伝える練習をする
② 順番やルールを守るのが難しい
- 例: 先に遊びたい気持ちが抑えられず、割り込んでしまう
- 対策: ルールのある遊びを通して、順番を守る練習をする
③ 相手の気持ちを想像するのが難しい
- 例: 自分がされて嫌なことでも、友達にしてしまう
- 対策: 「どう思う?」と問いかけ、共感力を育てる
④ 感情のコントロールが苦手
- 例: ちょっとしたことで怒り、手を出してしまう
- 対策: 落ち着く方法を身につける
トラブルを減らすためには、これらの原因に対して少しずつスキルを身につけられるようにすることが大切です。
2. 友達とのトラブルを減らすためにできること
① 「言葉で伝える力」を育てる
🔹 目的: 友達と遊ぶときに、自分の気持ちや要求を言葉で伝えられるようにする
📌 具体的な方法
✅ 簡単なフレーズを教える
- 「かして」「いっしょにあそぼう」「ちょっと待ってね」
- 「やめて」「順番ね」「ありがとう」
✅ 親が日常の中でお手本を見せる
- 「ママは○○してほしいな」と言葉で伝える習慣を作る
✅ ごっこ遊びで練習する
- 「お店屋さんごっこ」など、会話のやりとりがある遊びを通じて、言葉で伝える練習をする
📍 ポイント:
✅ できたときに「ちゃんと伝えられたね!」と褒める
✅ いきなり全部言えるようにするのではなく、少しずつ慣れさせる
② 「順番を守る」習慣をつける
🔹 目的: ルールを理解し、順番を守る経験を増やす
📌 具体的な方法
✅ ルールのある遊びをする
- ボードゲームやかるた、じゃんけんを通じて、順番を待つ練習をする
✅ 「〇〇が終わったら次ね」と予告する
- 「今はお兄ちゃんの番だから、終わったら○○ちゃんの番ね」
✅ タイマーを使う
- 「3分したら交代ね」と時間を決めると納得しやすい
📍 ポイント:
✅ ルールを守れたときに「ちゃんと待てたね!」と声をかける
✅ 「早く貸してあげなさい!」と強制しない(納得する経験が大事)
③ 「相手の気持ちを考える力」を育てる
🔹 目的: 友達と楽しく遊ぶために、相手の気持ちを考えられるようにする
📌 具体的な方法
✅ 絵本やアニメを活用する
- 「この子はどんな気持ちかな?」とキャラクターの感情を考える習慣をつける
✅ 「自分がされたらどう思う?」と問いかける
- 「おもちゃを取られたらどう思う?」と一緒に考える
✅ ごっこ遊びで練習する
- 「お医者さんごっこ」などで、相手の立場に立つ経験を増やす
📍 ポイント:
✅ いきなり「お友達の気持ちを考えなさい」と言っても難しいため、少しずつ経験を増やす
④ 「怒りをコントロールする方法」を身につける
🔹 目的: 友達とトラブルになったときに、すぐに手を出さずに落ち着く力を育てる
📌 具体的な方法
✅ 落ち着く方法を教える
- 「イライラしたら、手をグーッと握ってみよう」
- 「深呼吸を3回してみよう」
✅ 怒りを感じたときの代わりの行動を決める
- 「嫌なことがあったら、先生に伝えよう」
- 「一度、お母さんのところに来てもいいよ」
📍 ポイント:
✅ 落ち着く方法は事前に練習しておくと、実際の場面で使いやすい
3. 親が気をつけるべきこと
⚠ トラブルのたびにすぐ介入しない
→ 子ども同士で解決できる機会を奪わない
⚠ 「ダメ!」と頭ごなしに否定しない
→ 「○○しちゃったね。でも、こうしたらよかったね」と、改善策を伝える
⚠ 叱るよりも「できたこと」に注目する
→ 「今日はちゃんと順番を守れたね!」と成功体験を増やす
4. まとめ
友達とのトラブルを減らすためには、少しずつ「伝える力」「ルールを守る力」「相手の気持ちを考える力」を育てていくことが大切です。
✅ 言葉で気持ちを伝える練習をする
✅ 順番を守る習慣をつける
✅ 相手の気持ちを考える経験を増やす
✅ 怒りをコントロールする方法を教える
焦らず、日常の遊びや会話の中で少しずつトラブルを減らせるスキルを身につけていきましょう。親のサポートで、子どもが友達との関係を楽しめるようになれば、自信にもつながります。