はじめに
自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分には価値がある」と思える感覚のことです。幼児期から自己肯定感がしっかり育つと、新しいことに挑戦する意欲が湧き、人間関係や学習にも前向きに取り組めるようになります。
しかし、親のほめ方や叱り方によっては、子どもの自己肯定感が高まるどころか低くなってしまうことも。そこで、本記事では、自己肯定感を育むための適切なほめ方・叱り方のポイントを紹介します。
1. 自己肯定感を高めるほめ方
① 結果ではなく「過程」をほめる
🔹 目的: 「成功しないとほめられない」と思わせないようにする
📌 具体的なほめ方
✅ 「100点取れてすごい!」 → 「たくさん勉強したね!」
✅ 「サッカーの試合に勝ってすごい!」 → 「最後まで諦めずに頑張ったね!」
📍 ポイント:
✅ 「努力することが大切」と伝えることで、挑戦する意欲が湧く
✅ 結果ばかりをほめると、失敗したときに「ダメな自分」と思い込む原因になる
② 「具体的に」ほめる
🔹 目的: ほめられたことを子どもが理解しやすくする
📌 具体的なほめ方
✅ 「すごいね!」 → 「おもちゃをお片付けできたね!」
✅ 「えらいね!」 → 「お友達におもちゃを貸してあげたね!」
📍 ポイント:
✅ 何をほめられたのか分かると、次も同じ行動をしやすくなる
✅ 具体的に伝えることで、子どもが自信を持ちやすくなる
③ 条件付きのほめ方をしない
🔹 目的: 「親の期待に応えないと認めてもらえない」と思わせないようにする
📌 NG例と改善例
❌ 「お兄ちゃんなんだから、ちゃんとできてえらいね」
→ ✅ 「おもちゃを貸してあげたんだね!優しいね」
❌ 「いい子にしてたから、ママ嬉しいよ」
→ ✅ 「ママと一緒にお話ししてくれて嬉しいな」
📍 ポイント:
✅ 親の期待や条件に左右されず、ありのままの子どもを認めることが大切
2. 自己肯定感を守る叱り方
① 「人格」ではなく「行動」を叱る
🔹 目的: 「自分はダメな子なんだ」と思わせないようにする
📌 NG例と改善例
❌ 「なんでこんなことするの?ダメな子ね!」
→ ✅ 「おもちゃを投げるのは危ないよ。大切に使おうね」
❌ 「いい加減にしなさい!」
→ ✅ 「お友達が嫌がっているから、やめようね」
📍 ポイント:
✅ 行動を改めることが目的なので、「あなたはダメな子」と思わせないことが大切
② 感情的に怒らず、冷静に伝える
🔹 目的: 子どもが話を理解しやすくする
📌 NG例と改善例
❌ 「何回言えばわかるの!」(大声で怒鳴る)
→ ✅ 「さっきも言ったけど、これはやめようね」(落ち着いた声で伝える)
📍 ポイント:
✅ 怒鳴ると子どもは委縮してしまい、なぜ叱られたのか分からなくなる
✅ 冷静に伝えることで、子どもが話を受け入れやすくなる
③ 叱った後に「フォローの言葉」を伝える
🔹 目的: 「叱られた=嫌われた」と思わせないようにする
📌 具体的なフォローの例
✅ 「おもちゃを投げたのはダメだったけど、元気いっぱい遊べるのは素敵だね!」
✅ 「さっき怒っちゃったけど、大好きだよ」
📍 ポイント:
✅ 叱るときは厳しくても、「あなたのことが大事」というメッセージを伝えることが大切
3. ほめ方・叱り方のバランスを取るコツ
① ほめる回数を増やす
叱る回数が多すぎると、子どもは「どうせ自分はダメなんだ」と自己肯定感が低下してしまいます。
📌 理想の比率:
✅ 「ほめる:叱る = 7:3」くらいを目安にする
② 小さなことでもほめる
📌 具体的な例
✅ 「椅子にちゃんと座れたね!」
✅ 「靴を自分で履けたね!」
「できて当たり前」と思わず、小さな成功もほめることが大切です。
③ 叱る前に「どうしたの?」と気持ちを聞く
叱る前に、まず「なぜそんな行動をしたのか?」を聞いてみることで、子どもの気持ちを理解しやすくなります。
📌 具体的な対応
✅ 「どうしておもちゃを投げたの?」
✅ 「何が嫌だった?」
4. まとめ
子どもの自己肯定感を育てるためには、ほめ方・叱り方がとても重要です。
🌟 ほめ方のポイント
✅ 結果ではなく「努力や過程」をほめる
✅ 「すごいね!」ではなく、具体的に伝える
✅ 条件付きでほめない(○○だからえらい、を避ける)
🌟 叱り方のポイント
✅ 人格ではなく「行動」を叱る
✅ 怒鳴らずに冷静に伝える
✅ 叱った後にフォローの言葉を伝える
「親が子どもの良い部分を認め、見守ってくれている」と感じることで、自己肯定感は育ちます。**焦らず、少しずつ意識していくことで、子どもが自信を持って成長できる環境を作っていきましょう。